空調服Ⓡの価値は、ひとつの部門だけでは生まれません。技術から始まり、企画生産、品質管理、サービスセンター、知財法務へ。
それぞれの工程で守るべきものを守り、次へつないでいくことで、安心して選べる空調服Ⓡが生まれています。
服とファン・バッテリーを別々に考えるのではなく、一体の製品として設計していること。
技術部では、狙った風量や持ち時間を仕様通りに実現しながら、安全性に関わる部分は削らないという考え方で開発が進められています。見た目では分かりにくい部分にまで配慮し、必要な機能をきちんと入れる。その積み重ねが、空調服Ⓡの安心感につながっています。
Interview #01
空調服Ⓡの技術は、単に風を送れればいい、という考え方ではありません。
狙った風量を出すこと。必要な時間、安定して使えること。そしてその上で、安全性をきちんと成立させること。
技術部がまず大切にしているのは、こうした仕様をきっちり満たすことです。
井上さんは、ものづくりで大事にしていることとして、狙った風量ならその風量を、持ち時間ならその持ち時間を、仕様通りに実現することを挙げています。同時に、設計では作りやすさも重視しています。工場で無理なく安定して生産できる形にすることで、品質にもコストにも無理が出にくくなるからです。性能だけを追うのではなく、実際に製品として成立させるところまで含めて設計する。その視点が、空調服Ⓡの技術にはあります。
その中でも、井上さんが明確に線を引いているのが安全性です。コストを抑える要望は当然ある。しかし、安全性に関わる部分は削れない。保護回路やケースの頑丈さなど、外せない機能にはきちんとコストをかける。その上で、ほかの部分で工夫していく。この考え方は、価格を優先して必要な機能を省くのではなく、守るべきところを守ったうえで製品全体を成立させる姿勢そのものです。
実際、粗悪な類似品は、保護回路が十分でなかったり、使っている部品が異なっていたりする可能性があります。見た目が似ていても、中身まで同じとは限らない。だからこそ、空調服Ⓡは見えない部分まで含めて設計する必要があるのです。
もうひとつ、技術部の強みとして見逃せないのが、社内で技術を積み上げてきたことです。井上さんが担当するファン設計は、もともと社内に十分なノウハウがあったわけではありません。入社後、基礎から学び直しながら、自分たちの知見として設計力を積み上げてきました。外部に任せるだけではなく、自分たちの技術として蓄積してきたこと。そこに、空調服Ⓡの誠実なものづくりがあります。
そして井上さんは、空調服Ⓡの設計思想は「服とデバイスのどちらかではなく、どちらも一体になったもの」と捉えています。
ファンだけでも、服だけでもない。服とデバイスをトータルで設計していることが、空調服Ⓡの強みです。目に見えるスペックだけではなく、全体をどう成立させているか。そこに、空調服Ⓡの技術があります。
- 量産しやすい設計
- 工場で無理なく安定して生産できる形に落とし込むことで、品質にもコストにも無理が出にくくなる設計を実現。
- 見えない部分まで配慮
- 見た目が似ていても中身が同じとは限らない。粗悪な類似品との違いを生む、内部の細部まで含めた全体設計。
- 社内での技術蓄積
- 外部に任せきりにせず、自社内に知見として設計ノウハウを蓄積していく誠実なものづくりの姿勢。
企画生産部では、品質を前提にしながら、空調服Ⓡとして守るべき服側の要件を形にしています。
どんな服でもファンを付ければよいわけではなく、快適性や構造、仕様まで含めて空調服Ⓡとして成立させることが必要です。加えて、定番品を安定して供給し続けること、別注品にも対応すること、工場の状況を確認し必要に応じて改善することまで含めて、誠実なものづくりが支えられています。
Interview #02
空調服Ⓡを製品として成立させるうえで、服側のつくり込みは欠かせません。
ファンやバッテリーがあるから空調服Ⓡになるのではなく、その性能を引き出せる服として設計され、生産されてはじめて、空調服Ⓡとしての価値が生まれます。その役割を担っているのが企画生産部です。
松本さんは、生産管理の仕事を、服を作るための準備から生産、倉庫への入庫、お客様へ届けるところまで一貫して行う仕事だと説明しています。表に出ることは少なくても、ものづくりの根幹を支える仕事です。しかも空調服Ⓡでは、カタログ商品と別注商品の二軸で生産が進んでおり、営業からの要望を受けて企画が仕様書やパターンを作り、生産がそれを具現化していく流れが組まれています。
その中で松本さんがまず挙げるのが、「品質は前提」という考え方です。
そのうえで、空調服Ⓡとして守るべき要件がある。それは服側の話であり、権利にも関わるためすべては明かせないものの、「これがあるから空調服Ⓡ」と言える要素が複数あるといいます。つまり、どんな服であってもファンを付けただけでは、空調服Ⓡにはならないということです。快適さを成立させるための構造や考え方が、服側にもきちんとある。その前提を守りながら、お客様の要望を形にしていくのが企画生産部の仕事です。
また、空調服Ⓡの服づくりには、一般的なアパレルとは違う難しさがあります。ユニフォームの世界では、同じ商品を何年も安定して提供し続ける必要があります。流行に合わせて短期で入れ替えていく商品ではないからこそ、同じ品質のものを、同じように、必要な時に届け続けなければならない。ここには、生産管理の精度と責任が問われます。
さらに、工場を選ぶことも品質をつくる仕事の一部です。空調服Ⓡとして必要な仕様を安定して実現するには、設備や体制の合った工場でなければなりません。だからこそ、企画生産部は既存パートナーとの関係を大切にしながら、工場の状況を確認し、必要があれば改善にも一緒に取り組んでいます。製品の仕上がりだけでなく、その工程まで見にいく。そこに、誠実なものづくりの姿勢が表れています。
空調服Ⓡの快適さは、ファンやバッテリーの性能だけで決まるものではありません。その力を引き出す服として、どう設計され、どう作られ、どう届けられるか。企画生産部は、その見えにくい部分を、日々かたちにしています。
- 定番と別注の二軸運用
- カタログ商品と別注商品の二軸で生産が進行。営業からの要望を企画が仕様書やパターンにし、生産が具現化。
- 同品質の長期継続
- ユニフォームとして、同じ商品を何年も安定して提供。同じ品質のものを、必要な時に届け続ける生産管理の精度。
- 工場の確認と改善
- 既存パートナーとの関係を大切にし、工場の状況を確認。必要があれば改善にも一緒に取り組む誠実な姿勢。
品質管理部は、ファンやバッテリーといった電気部品の品質保証を担い、製品が正しい状態で作られているか、
製造工程が適切に運用されているかを確認しています。合否判定の基準に照らしてチェックし、PSE試験データや含有化学物質対応も厳密に管理する。しかも一度作って終わりではなく、改善の糸口を探し続ける。
この姿勢が、空調服Ⓡの品質を“感覚”ではなく“基準”で支えています。
Interview #03
安心して使えることを、当たり前で終わらせない。
そのために空調服Ⓡでは、品質を感覚ではなく、基準と確認で守っています。
品質管理部が担っているのは、ファンやバッテリーといった電気部品の品質保証です。服に組み合わせて使う製品だからこそ、見た目だけでは分からない部分まで、正しい状態で作られているかを見極める必要があります。
品質管理部の仕事は、自社製品が正しい状態で作られていることの確認、製造工程が問題なく流れているかの管理、そしてその状態が維持されているかの監視です。一度作って終わりではなく、常にアップデートしていく必要がある。そのために、品質改善や製品改良の糸口になるものを探し続けています。つまり品質管理部は、不具合を防ぐだけの部署ではありません。より良い空調服Ⓡにしていくための改善の起点でもあります。
その仕事は、社内だけで完結しません。空調服Ⓡのものづくりはグループ会社の工場でも行われていますが、品質管理部はその製造の流れが、いつも正しく適切に行われているかを第三者の目線で確認しています。製造している現場とは別の立場から、工程が正しく回っているかを見続ける。この視点があることで、品質の担保はより確かなものになります。
また、品質には明確な合否判定の基準があります。すべての製品に検査基準があり、そこに達しているかが前提になる。「なんとなく大丈夫そう」ではなく、「基準を満たしているかどうか」で判断する。この姿勢が、空調服Ⓡの安心感の土台になっています。
品質管理部が担っているのは、それだけではありません。PSE試験データの管理や、RoHS・REACHといった含有化学物質への対応確認も行っています。これは特別なことではなく、事業者として当然求められる前提です。その“当たり前”を、きちんと当たり前として管理し続ける。そこに、空調服Ⓡの品質管理の誠実さがあります。
さらに、お客様の声が改善のきっかけになることもあります。品質管理部は、サービスセンターや営業担当から共有される情報を通じて、実際の使用状況や不具合の兆候を把握し、改善につなげています。技術部との連携も密で、設計通りに正しく仕上がっているかを見ていく関係にあります。基準を守ることと、よりよくしていくこと。その両方を担っているのが品質管理部です。
- 法規制対応の徹底
- PSE試験データの厳密な管理や、RoHS・REACHといった含有化学物質への対応確認を徹底し、事業者としての前提を果たす。
- 継続的な改善活動
- 一度作って終わりではなく、常にアップデートしていく。不具合を防ぐだけでなく、より良い空調服Ⓡにするための改善の起点となる。
- 現場の声からの循環
- サービスセンターや営業から共有される使用状況や不具合の兆候を把握し、技術部等と連携して改善へとつなげていく。
サービスセンターは、受注処理や出荷指示、問い合わせ対応を通じて、お客様との接点を支えています。
製品が届くことも、困った時に相談できることも、ブランドに対する信頼の一部です。
実際に現場から届く声や問い合わせは、品質管理や企画生産にも共有され、改善につながっていきます。
空調服Ⓡは、売って終わりではなく、届けた後の信頼まで含めて製品価値をつくっています。
Interview #04
空調服Ⓡの品質は、製品そのものだけで完結しません。
受注を正確に処理し、必要なものを必要な相手に届け、その先で起きる問い合わせや不具合に向き合うこと。
その積み重ねもまた、ブランドへの信頼を支えています。サービスセンターは、その最前線にいる部門です。
サービスセンターは、受注入力、出荷指示、輸入対応、予約商品の引き当てなど、営業が受けた仕事の後工程を幅広く担っています。広島の倉庫への出荷指示も含め、製品が届くまでの流れを支える、いわば“最後の要”です。さらに、個人のお客様へのコールセンター機能も担っており、法人と個人の両方に向き合っています。
この仕事の使命は明快です。お客様と会社の信頼を揺るぎないものにすること。信頼がなくなれば、お客様は離れていく。だからこそ、ミスなく、何か起きた時には迅速に解決できるようにしなければならない。この考え方に、サービスセンターの役割が端的に表れています。
実際、サービスセンターが受ける声は穏やかなものばかりではありません。個人のお客様からは、在庫確認だけでなく、使えない、不具合かもしれない、といった厳しい声が届くこともあります。使い方に原因がある場合もあれば、製品側に原因がある場合もある。その一つひとつに向き合う対応が、そのまま空調服Ⓡの印象になる。だからこそ、対応力はブランドに直結します。
一方でサービスセンターは、単に受け止めるだけの部署ではありません。日々集まる声は、システム上で共有され、品質管理部や企画生産部とも連携しています。デバイスに関する内容は品質管理部へ、服に関する内容は企画生産部へ。現場で起きたことが、改善に繋がっていく。この循環があるからこそ、空調服Ⓡは売って終わりになりません。
また、サービスセンターでは、処理件数のミスをどれだけ減らすか、残業をどれだけ減らすかといった形で、数字で目標を置きながら仕事の精度を高めています。派手な仕事ではなくても、確実に物事を遂行することが求められる部門だからこそ、その真面目さは信頼に直結します。
製品が届くこと。困った時に相談できること。その声が次に繋がっていくこと。
こうした積み重ねまで含めて、空調服Ⓡの信頼はつくられています。
- 個人の声・法人の声に対応
- 使い方に起因するものから製品起因のものまで、厳しい声にも真摯に向き合うことでブランドへの信頼を守り抜く。
- 声が改善へと還流する仕組み
- 受け止めるだけでなく、日々集まる声をシステムで共有。デバイス内容は品質管理へ、服の内容は企画生産へ連携。
- 数値目標による精度向上
- 処理件数のミスや残業をどれだけ減らすかなど、目標を数字で置き、確実に物事を遂行する真面目さが信頼に直結。
知財法務部は、自社の技術やブランドを守るだけでなく、市場に粗悪な侵害品が流れ込むことを防ぐ役割も担っています。
商標や特許の管理、他社権利の確認、税関登録による水際対策。こうした取り組みは、ブランド保護にとどまらず、見た目が似ていても中身の異なる危うい製品からユーザーを守ることにもつながっています。空調服®が長く選ばれてきた背景には、こうした取り組みがあります。
Interview #05
空調服Ⓡを支えているのは、技術や品質だけではありません。
その価値をきちんと守り、市場に正しく届けるための仕組みも必要です。知財法務部が担っているのは、まさにその役割です。商標や特許といった知的財産の管理と活用、そして契約を中心とした法務対応。これらを両輪として、空調服Ⓡ事業の法的安全性を確保し、事業の発展を支えています。
知財法務部は、自社の技術を守るために権利化できるものを見つけて出願し、権利化を進め、維持管理しています。さらに、自社商品が他社の権利を侵害していないかを確認する一方で、他社製品が自社知財を侵害していないかも見ています。守るだけでなく、侵さない。この姿勢は、空調服Ⓡのものづくりの誠実さにもつながっています。
この部門の強みが特に際立つのが、侵害品への対応です。侵害品は見た目が似ていても、使われている部材や品質、設計の考え方が異なり、安全性がまったく違う可能性があります。ファン付きウェアは電気部品を含む製品だからこそ、その違いは安全面の不安に直結します。そこで、空調服Ⓡに関する商標や特許を税関に登録し、侵害品を輸入段階で止める水際対策を行っています。これは単なる権利保護だけではなく、安全のための対策でもあります。
また、知財法務部は市場を継続的に確認しています。新聞やカタログを確認し、自社の権利を侵害している可能性がある製品がないかを見ていく。新しい製品を出す前には、自社側でも事前に権利チェックを行う。
地道ですが、この継続があるからこそ、空調服Ⓡは安心安全なファン付きウェアとして選ばれ続ける状態を維持できるのです。
さらに、知財法務部が守っているのは、ブランドの安心安全な状態そのものでもあります。正規のルールのもとで製品を世に出していくこと。侵害品に対しては毅然と対応すること。それによって空調服Ⓡが、安心して選ばれるブランドであり続けることを支えています。知財法務は裏方に見えて、実はユーザーの安心に直結する部門です。
見た目が似ているから、同じではありません。知財法務部が守っているのは、商標や特許だけではなく、その先にある信頼であり、使う人の安心です。だからこそ、見えにくいこの仕事にも、大きな意味があります。
- 水際対策の徹底
- 商標や特許を税関に登録し、侵害品を輸入段階で止める水際対策を実行。安全のための重要な対策。
- 安全リスクの防止
- 部材や品質が異なる侵害品の流入を防ぐことは、ユーザーの安心・安全に直結する。
- 市場の健全性保護
- 正規のルールのもとで製品を世に出し、毅然とした対応でブランドの信頼を守り続ける。